来週は、共通テスト、その後の二次試験と大学受験シーズン直前のこの時期に。
近所に住む受験生を持つ親御さん(母親)なんか、家族のだれかがうちに帰ってきたら、玄関から上がる前に「外套は全てそこで脱がせる」、上がれば「洗面所へ直行させる(手洗いうがい)」と、門番のように仁王立ち状態している、といって(笑い)話されました。
う~ん、みんな頑張ってるなぁ。
このため、「試験を受ける」ということのリスクが実際どの程度か「類推」してみました。
文科省のHPに1月5日付で公表されたデータから(PDFファイル)
小学校、中学校及び高等学校等における新型コロナウイルス感染症対策の徹底について(通知)へのリンク
(元のデータ)
この通知の最後のページに統計データが記載されています。
それによると、6月~12月の7か月間で、高等学校での感染者数は、延べ2,350人
ここからは、このデータ中では公表されていない、時期・地域・学年といった内訳を無視しなければらないので、ざっくりとした計算になってしまいますが。
※e-statという、正確な統計に使うための公的サイトもあるのですが、ちょっと使いづらくて…スミマセン概数です。
7カ月を7×30日=約210日すると高等学校で、1日当たりで11人が感染しているとみなします。
そして、「学校基本調査」という統計から、高校生の人数は(約)3,092,064人
ここから11÷3092064=0.0000035…
≒0.00035%
この率が、『高校3年生同士の大学受験会場で』『1日当たりで』感染するリスク(率)とみなします。
※実際には、クラスター等を含む延べ数ですから、単独行動しがちな受験移動ではもう少し少ないと思いますし、また、進路は進学だけではないので、この数値はあくまでもざっくり割合です。
なお、浪人生が加わりますので母数自体は上がるのですが、浪人生も高3同様の勝負なのですから、同程度に体調管理しているでしょう。
このため、率としては同じ、とみなします。
一方で、
例えば大学が多い東京都を例にしてみると
本日1月9日の東京都の新規陽性者数は、2,268人。
東京都の先月12月の推計人口が12,692,725人。
率としては、2268÷12692725=0.0001786…
=0.01786%
なんと50倍の開きが。
これらのことから。
一つは、やはり高校生やその保護者、学校等関係者が、いかに感染に気を付けた生活をしている人が多いかが分かります。
そして、もう一つ。
「受験会場での感染」を(お互い)気を付けるのは当然ですが、受験会場までの『移動時』の方が、リスクがかなり高い、ということが類推されます。