日本でもワクチン接種が今月(2月)から始まりますね。
3月までは医療従事者を優先するとのこと。
それは当然ですよね。安心して医療に従事してもらいたいです。
でも、そのあと一般のワクチン接種順については疑問符が?
65歳以上の高齢者を優先とのことですが。
なぜ?
もし、日本在住の人の中から、ランダムに抽選された順にワクチンを接種する、
というもっとも「公平な」順に打たずに、「何か」の条件を付けるというなら、
その優先順位1位の条件が「高齢者」というのは、いかがなものでしょうか。
高齢者の優先順位が高い理由はおそらく、高齢者が新型ウイルスに感染すると重症化しやすいから、という事なのだと思うのですが、それはなんだか浅慮な気がします。
高齢者は(私の両親もそうですが)感染しないように、とても気を付けて生活していますよ。
市中の感染者数が多いため、感染「リスク」が高いだけだと思うのです。
社会全体の感染リスクが効果的に下がるなら、相対的に高齢者の感染リスクも減ると思うのですが。
どうせ順番にワクチンは打ってもらえるわけですし。(本数が足りるならば)
そこで私が優先順位1位に推したいのは、
「(外で)飲食したい」「旅行に行きたい」人たちを優先するというもの。
えっ?と思われる方もいらゃっしゃるとは思うのですが。
具体的には、「Go to トラベル」や「Go to イート」といった振興券と組み合わせます。
振興券を申請者した人にはまず、(抽選で)ワクチン接種券を交付。
ワクチン接種をした証明を医療機関で貰ってこないと、振興券が交付されない、という仕組みにします。
(振興券の扶助率は前回よりも低めにして欲しいなあ、と個人的には思うのですが、それじゃ効果が無さそうですし致し方無し。)
そうすれば、いわゆる「感染経路不明」という、”とばっちり感染”が激減しそう。
まがりなりにも経済効果も期待できますし。
半分以上は税金で補填ということになるのですが、
1本の貴重なワクチンをどう効果的に使って「感染者数を減らすか」ということに目的を絞って考えると、かなり効率が高いのではないでしょうか。
また、優先順位の次点として、
「大学生」や「専門学校生」といった高等教育を受けている世代に。
講義をリモートだけで受けているというのは、大きな不利益です。
リモートonlyの弊害は後述しますが、
これからの社会を担う世代が優先的にワクチン接種をして、通常のキャンパス生活に戻れる、ということには大いに意義があります。
また副次的にですが、ワクチンを打っていればアルバイトとかにも出やすいでしょうし、それは学生の生活を支える効果も期待できます。
なお、
リモート学習の『罪深い』点は、「他人と自分を比較できない」ことです。
今、うちの職場に新人君がいるのですが、「新人研修」が3密だということで研修会が全部リモートになって、講義動画を観るだけの研修になっています。
初任者が集まって研修をする機会が失われているわけです。
すると、
この新人君、周りに自分と比較できる同世代人がいないので、自分の理解度や達成度がどの程度のものか全くわからないのです。
競争原理が働かないというのでしょうか、自分なりに頑張る、と言って(いつごろから言われ始めたのか謎の日本語に包まれて、安穏として)克己できずになっています。
学生さんには中身の濃いキャンパスライフを送ってもらい社会に出てもらい、日本を支える人材になってもらいたいので、優先順位を上げてもバチは当たらないと思います。
(高校までは学校運営側がある程度、感染対策をしてくれるのですが、大学からは実社会の体制に近い自主自尊の社会ですから。)